多忙極める日々を送りながら、毎日を浪費してしまう。
明日も明後日も、今日と同じような「自分の中にある普通や当たり前」がそのまま継続していくのだと疑うことなく。
そしていつか訪れるのだ。
想定していなかった非日常が現実として目の前に。唐突に。
時間は作らなければ余らない。
何かをしたいのならば、意識的に時間の使い方を変えなければ、その時間は勝手には湧き出ては来ない。
時間がなくて、金がなくて、余裕がなくて、全て言い訳である。
いつか必ずやってくる不幸に備えて、後悔のないように生きたいものである。
あなたにはかけがえのない大切な人、唯一の大切な人はいるだろうか？
家族、兄弟、友達、恋人、仲間、心から想う人はいるだろうか？
もしいるならば、その人を思い浮かべて考えてほしい。
その人が明日、この世を去って、後悔しないか。
悲しむのは当たり前、苦しむのは当たり前、そうではなくて。
二度と会うこと叶わなくなって、自分に何かできたことがあったのではないかと。
してあげたかったこと、共にしたかったこと、あったのではないだろうかと。
先を考えなければ今を生きられない、今を生きるのは未来のため。
立派な生き方である。
今が良ければそれでいい、なんて頭の中が空っぽのバカが考えることだ。
本当にそうなのだろうか？
将来を考えて身の振りを考え行動に移すことはもちろん大切で必要なことだ。
だがそれ以上に大切なことは、今大切に思うものを大切にする覚悟である。
大切な人を守るために大切な人を犠牲にしてきた人を私は知っている。
大切な人、大切にしたい人、大切にしてる人、それぞれの答えが違った生き方をしている、しなければならなかった人を私は知っている。
そして、大切な人を大切にしなかったが故に心から悔やみ苦しんでいる人を私は知っている。
金がない時間がない余裕がない、全て言い訳である。
自分が後悔しないように、自分の為に、大切な人を大切にしてほしい。
その人が泣いているなら隣にいてあげてほしい。
その人が苦しむ明日が確定しているなら、共に夜を乗り越えてあげてほしい。
その人があなたを求めてくれたなら、言い訳してないで応えてあげてほしい。
自分がしてあげたいと思うことを、出し惜しみせずに、全力で。
後悔のないように生きていこう。
自分の為に、自分を犠牲にしてでも。
あなたにはまだ大切な人がいるのだから。