地球は人間だけのものじゃない。共存。

長らく続くパンデミック報道に気が滅入る。
人というのはなんと強欲で傲慢な生き物なのか。

生活環境を便利に便利にと進めていき、その進化の過程で決定的な何かを置き去りにしてきてしまったのではないだろうか。
今あるものに依存して生きている私も全てを否定する権利はない。
今の社会や環境に幸せを感じ、富を得ているものを否定する気もない。

ただ原点に戻れば我々は地球の表面の一部で生きている一種の生物だ。
大きな視点で見れば、それは地を這う虫も空飛ぶ鳥も海を泳ぐ魚も同じなのだ。
もちろん大気中に漂う菌もウイルスもそうだ。
この地球に依存する生命体という枠の中では、みな等しく同じなのだ。
自然の中のわずかな一部分が人間であり、それが地球を支配しようというのは実に強情であると言わざるを得ない。

あるものはあるし、ないものはない。
どうこう言うのもどうこうしようとするのも傲慢ではないだろうか。

人の体の中には数多くのウイルスが共存していると聞く。
その中の一種を悪と決めつけ、現状維持を正義とし、悪を排除することは本当に正しいのか?
この星に寄生しているだけの我々人類が本当に優れているのであれば、より自然の姿に近づける姿勢こそが本当のあるべき姿ではないだろうか?
どう足掻こうとも私たちはこの星から出ることのできない、この星にある資源に依存して生きている寄生生物なのだから。

人工物への依存は、巡り巡って我々の故郷をより住みづらくする。
すべてのものに感謝など出来はしないが、すべてのものと共存する寛容さは必要なのではないだろうか。
ここ最近の世界を観測していると、そんな気がしてならない。

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